■ かぶは葉の方が栄養がある
かぶ(カブ/蕪)は、日本人が昔から食べてきた野菜の1つです。 生でも炒めても、煮物でもスープでも美味しいかぶは、野菜の中でもかなり人気が高いと言っても良いでしょう。
ところで皆さんは、かぶの栄養素について考えたことはありますか? 普段私たちが食べている根にももちろん栄養はありますが、実は葉の方が栄養価は高いのです! この記事ではかぶに含まれる栄養素と、その効能について解説しています。
■ かぶとは
かぶはアブラナ科アブラナ属に分類される野菜です。 日本ではかなり昔から親しまれており、煮物や汁物の材料として食べられてきました。 春の七草の1つである「すずな」も、かぶのことを指しています。
旬は春(3~5月)と冬(10~12月)の2回ありますが、スーパーでは年中売っていることが多いです。 品種も多く、寒さに強い「小かぶ」、表面が赤い「赤かぶ」、京都・千枚漬けの材料に使われる「聖護院かぶ」などがよく知られています。
■ かぶの栄養・効能
それでは、かぶに含まれる栄養素について見ていきましょう。 あとで詳しく書いていますが、βカロテンなどの栄養素は根よりも葉の方に多く含まれています。
・アミラーゼ
かぶにはアミラーゼ(ジアスターゼとも呼ばれます)という消化酵素がしっかり含まれています。 体内のでんぷんを分解・消化するのを助けてくれるので、消化不良による胃もたれ・胸やけの予防に役立ちます。 ※余談として、カレーにかぶを入れるととろみが無くなることがありますが、これはとろみの元となるでんぷんをアミラーゼが分解してしまったためです。
アミラーゼは熱に弱いので、アミラーゼを摂りたい時はなるべく生で食べるのがおすすめです。
・ビタミンC
かぶからはビタミンCも摂ることが出来ます。 ビタミンCには強い抗酸化作用があり、動脈硬化や心筋梗塞といった生活習慣病のリスクを下げてくれます。 さらにビタミンCには美肌効果もあり、肌にシミ・シワができるのを防いでくれるのも嬉しいポイントです。
・βカロテン
かぶは実は、根よりも葉の方が栄養は豊富です。 例えばβカロテンという栄養素は根にはありませんが、葉にはたっぷり含まれています。 他にもビタミンCや葉酸、カリウムやカルシウムなど、多くの栄養素は根よりも葉の方にたくさん含まれています。
βカロテンは体内でビタミンAに変換され、目や鼻の粘膜を正常に保ちます。 これによって、外から入ってくる雑菌やちり・ごみから身体を守ってくれるんですね。 またβカロテンにはビタミンC同様に抗酸化作用もあるので、βカロテンを摂ることは生活習慣病対策にもなります。
■ 根も葉も美味しく食べよう
かぶには私たちの身体を支える栄養素がたくさん含まれていて、根よりも葉の方に栄養が多いことが分かりました。 かぶを買う時はなるべく葉付きのものを、食べる時は葉も捨てずに食べた方が身体に良いですよ。 調べてみると根も葉も美味しく食べられるレシピがたくさん見つかりますので、かぶを色々な食べ方で楽しんでください。
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